ロードバイクには様々なメーカーやモデルが存在するため、初めて購入を検討する方は迷ってしまいがちです。ここでは、自転車メーカーとしても最高峰クラスのLOOK（ルック）についてご紹介していきます。 メーカーの始まりや特徴、人気バイクのモデルまで触れていますので、初心者の方も参考にしてみてください。
ルックはフランスで創業された自転車メーカーで、その始まりは1951年も前にさかのぼります。

1984年には業界初となるオートマチックペダルのPP65を開発し、長距離かつハードなレース文化のあるフランスでその高い性能をいかんなく発揮。
優勝にも大きく貢献したことで、ロードレース界に旋風を巻き起こし、その名を轟かせることになりました。その後も1986年にフルカーボンフレームの製造を開始し、世界初と言われるKESTRELが同年に発表されています。

現在ではカーボン素材は珍しくありませんが、ルックはこの先頭をひた走ってきたパイオニアです。
現在もカーボンフレームへの拘りは非常に強く高性能な仕上がりになっている特徴を持ちます。歴史も深く、技術革新を繰り返してきたことで人気も高いため誰もが一度は憧れる存在だと言えるでしょう。
ルックのロードバイクのモデルは3桁の数値で品番が表されているのも特徴的です。
百の位は年代、十の位は素材のグレード、一の位はフレームの製造方法です。
大まかな見分け方として参考にできます。2010年代に販売を開始したものは7、素材は6・8・9など、製造方法の多くはカーボンラグ製法が採用されているためほとんどが5で表されます。
特に十の位は大きいほどレース向きと覚えておくと分かりやすいです。例えば795であれば、2010年代に販売されたグレードが一番高いカーボンラグ製法で作られたフレームということが分かるのです。
ルックの人気のモデルにはエアロロードの795、エントリーモデルの765、レースにも順応可能な695などがあります。2018年には、ヒルクライムや山岳ステージを意識した785も加わっています。その中でも注目なのが765です。

LOOKのロードバイクと言えば、フランスの職人技術の結晶とまで言われる高嶺の花のような存在でした。
他社の模倣を極端に避けて、独自の世界観を重要視してきたメーカーで、数ある自転車メーカーの中でも異彩を放ちます。
765が販売される以前は、フレーム単体の販売形式が基本だったため、組み上げれば簡単に100万円を超えることもありました。
しかし、765は完成車として販売され30万円を切る価格から用意されています。一番の特徴はフラックス繊維が採用され、振動吸収性に非常に優れていることです。

また、完成車での販売が画期的な点は、ロードバイク初心者にとっては価格面だけではありません。各コンポーネントやホイールを自分で選択できるは、醍醐味とも言えます。ただ、これができるのは自分に適した乗り方やパーツの癖などを理解してからです。そのため、完成車としてメーカーおすすめの装備で始められることでより手が出しやすくなったのです。
以上がLOOKの特徴と人気のバイクについてのご紹介でした。エントリーモデルの765であっても高級メーカーとあって、お値段は高めです。
しかし、その分日本で乗っている人も多くないため、注目の的となるでしょう。ロードバイクを始める方は、いずれの目標としても良いですし、高級でクオリティの高いものが欲しいと強い思いがあるのなら候補として最適です。
完成車として765の登場もあって、以前に比べれば初心者にも手が出しやすくなっています。選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。