世界的に有名なロードバイクのレースが開催され自転車競技が盛んなヨーロッパ。

ロードバイクの名門ブランドもヨーロッパに集中していますが最近はアメリカのブランド勢も大きな賑わいを見せています。

その代表格にあるのがTREKです。1976年にアメリカで誕生した同ブランドは、当初はハンドメイドでスチールバイクの製造販売を行っていました。
常に革新的な開発技術の習得を怠る事なく製品に取り入れてきたのですが、同時に決して疎かにしていなかったのは安全性についてです。
その後の1985年には航空宇宙産業との協力を発表し、世界初となる航空宇宙の技術を自転車に対し落とし込む事に成功しました。

そうしたトレックというブランドを世界のブランドに成長させた立役者として忘れてはならないのが同国アメリカの選手です。

数あるサイクルロードレースにおいて世界で最も厳しいと言われている大会において過去に成し遂げた者が一人も存在しない7連覇を達成し、偉業を成し遂げた時に使用していた自転車が同社のロードバイクであった事から一躍世界的なブランドとして認知されるようになりました。

しかも、元来のタフな自転車作りと優れた性能が実際に使用してみた方々を次々と魅了し、現在のようにロードバイクにおいて唯一無二の存在を確立する事ができました。
ロードレースにおいてそういった偉業を成し遂げてブランドのターニングポイントになった様子から、当初からロードバイクを専門に手がけていたブランドと考えられる事が多いのですが実際は異なります。

TREKのルーツ

創業の際に手がけていたのはマウンテンバイクであり、舗装されていない山道や岩場といった悪路でも難なく走行できるタフな自転車が趣味や仕事に重宝されていたという一面もあります。
もちろん、現代も当初のようなマウンテンバイクが販売されており、一切規模縮小などの営業戦略も行われていないのですが、ロードバイクによって作り上げられた成績があまりにも高いものであったため、今日のようにロードバイクが主流になっているのが実情です。つまり、トレックの中で最も優れた名車と言えばマウンテンバイクとロードレーサーの中間に位置するクロスバイクという事になり、突出して参入している企業が多いクロスバイクというカテゴリにおいて向かう所敵なしといった強さがあります。中でも7.4FXはマウンテンバイク譲りのフレーム設計を基本とし、ロードレーサーと同じタイヤのサイズと細さ、コンポを採用しているので高速走行をしつつも高い走行性能を得る事ができますし、タイヤを履き替えればマウンテンバイク用の太いタイヤも装着できます。